HPVワクチンについて
- 2023年5月24日
- 医療
本日はHPVワクチンについて紹介します。
HPVワクチンは子宮頸がんを予防するワクチンです。
日本では毎年約1.1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約2900人が子宮頸がんのために亡くなっています。
ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染した一部の人が数年から数十年の経過で子宮頸がんになります。
このヒトパピローマウイルスの感染予防を行うのがHPVワクチンです。
ヒトパピローマウイルスはいくつかの型があります。これまで接種されてきた2価と4価のワクチンは、
子宮頚がんの原因となるウイルスの約70%をカバーしていましたが、
9価のワクチンは約80~90%をカバーします。
つまり、2価と4価のワクチンよりも9価の方が子宮頚がんの予防効果が高いということになります。
当院では9価のワクチン(シルガード9)のみ採用しています。
とっても大事なワクチンですので、ぜひ小学6年生から高校1年生までの女の子は接種してほしいと思います。
HPVワクチンは、中止されていた期間に接種できなかった女性への接種も公費で行うことができます(キャッチアップ接種)。
当院ではできるだけ痛くないように、緊張しているお子さんには不安を和らげながら接種するよう心掛けています。
接種した後に休めるベッドも用意しています。
ぜひHPVワクチンの接種を検討してください。